山形大学 2016 人文学部 第3問 (ベクトル)
問題
において、 とする。辺 上に点 と異なる点 があり、 とする。また、辺 の中点を、線分 と との交点を とする。このとき、次の問に答えよ。
(1) 内積 と の面積 を求めよ。
(2) を と を用いて表せ。
(3) の面積 を求めよ。
解答(1)
の面積 を求める
ここで、 なので、
より、 なので、
ゆえに、
解答(2)
(問題再掲)(2) を と を用いて表せ。
解答の方針
を使わないと解けない。
また、 と を使って表すので、
とおいてすすめるのが良さそう。
点 は辺BC上にあって、点 と一致しないから、 であることに注意。
計算パート...(とばして次の見出しから見てok)
分かっている数字をすべて代入して、
なので、 は不適。
よって、 となるから、
解答(3)
(問題再掲)(3) の面積 を求めよ。
問題できかれていることをすり替える
の面積を直接求めようとすると、かなり難しそう、というか面倒くさそうな気がするのではないでしょうか。
の面積は問題(1)で出しているので、それを使いましょう。
「 は の何倍か。」という問題を解くことにします。
この問題が解ければ、 の面積がわかっているため、 の面積も求められます。
底辺スライド作戦(例題)
突然ですが、下の図を見てください。
, です。
このとき、 と の面積比を求めよ。という問題が出たら、
, なので、
となります。これを私は「底辺スライド」と呼んでいるのですが、これを使って解いていきます。